日本正教会

◆ セラフィム府主教「前橋正教会巡回」(11/15~16) ◆

 セラフィム府主教座下は、11月15日㈯と16日㈰前橋正教会を巡回されました。
 1875(明治8)年にマトフェイ丹羽伝教者によって前橋に初めて正教が伝えられて150年。また現在の聖堂の成聖から10年となる今年、前橋ハリストス正教会からの招請に応え、今般の巡回となりました。

 セラフィム府主教座下はゴルディ松井輔祭とイウスチン菊地伝教者(共に東京復活大聖堂教会付)を帯同して、11月15日午後に高崎駅に到着。出迎えたステファン桑原長司祭車輛で前橋ハリストス正教会共同墓地へ移動し、開教150年記念事業として建設された合葬墓(納骨堂)を成聖して墓前祈祷を献げ、教会墓地に埋葬された全永眠者の永遠の安息を祈られました。墓地から前橋正教会聖堂へ移動し、聖堂西門で「フレプ・ソル(パンと塩)」の儀礼とフラワー・シャワーとの出迎えを受けて、成聖10周年を迎えた亜使徒大主教聖ニコライ聖堂へ入堂。16時前から主日徹夜祷が管轄司祭ステファン桑原長司祭司祷、ゴルディ松井輔祭陪祷により献げられました。

 快晴で燐とした冷たさを感じる16日朝、府主教入堂を伝える教会鐘の『嘉音(かいん)』が軽やかに響く中、府主教位を示す水色のマンティヤをまとったセラフィム府主教座下が聖堂への入堂式を行ない、参祷者を祝福下さりました。いつもの司祭祈祷とは違う、主教祈祷特有の聖歌が随所に散りばめられた聖体礼儀を、程よい緊張感と一体感の中で献げました。説教は、北関東管轄内の足利教会出身で今夏神学校を卒業した菊地伝教者が担当下さいました。

 セラフィム府主教座下から聖体礼儀の結びに、「この一年、須川、高崎そして前橋と群馬県の教会を訪問しましたが、どこへ行っても近隣教会の皆さんが集まって共に祈るという光景がありました。この一体感を大切にしていってほしいと思います」と祝辞を賜りました。

(管轄司祭ステファン桑原長司祭の正教時報12月号用原稿を、サイト用に編集部で抜粋しました。)


前橋正教会開教150年記念・納骨墓成聖 (11/15)


前橋正教会開教150年記念・納骨墓全景


「フレプ・ソル(パンと塩)」で出迎え (11/15)


徹夜祷早課;司祭炉儀


府主教位を示す空色のマンティヤを着て入堂 (11/16)


花束で出迎え (11/16)


入堂式-参祷者を祝福 (11/16)


北関東管轄区からの参祷者 (11/16)


聖体礼儀;ディキリ・トリキリで祝福


主教祈祷の聖歌を練習して臨んだ聖歌隊


聖体礼儀; 至聖所の様子


聖体礼儀; 聖変化の打鐘


説教は、北関東・足利出身の菊地伝教者


聖体礼儀; 記念の聖像授与 (11/16)


聖体礼儀; 十字架接吻


セラフィム府主教座下ご巡回記念 (11/16)