日本正教会

◆ 日本ハリストス正教会教団「2025年度『通常公会』」開催(7/12~13) ◆

 日本ハリストス正教会教団「2025年度『通常公会』」が、東京の大主教および全日本の府主教セラフィム座下臨席のもと、7月12・13日(土・日)に東京・ニコライ会館(東京都千代田区神田駿河台)で開催されました。

  開会の言葉(訓示)でセラフィム府主教座下は、「教会はいつの時代も困難や課題を抱えている。司祭の平均年齢も上昇し、次の時代に向け今備えなければ、1999年と同じ困難に遭ってしまう。神学生募集に各教会是非真剣に協力願いたい」と呼び掛けると共に、「信仰の継承は、信徒家庭で自然になされて行くべきもの。我々正教徒一人一人が家族・隣人そして教会の外の人達にどのような姿を見せることが出来るのかが宣教の核心。信仰の継承を迫られて家庭崩壊の危機にあるとの声もある。強制的な、無理強いするような信仰の継承はすべきではない。神品信徒が信者でない人を導き正教徒としての家庭を築くというごく自然な形で行えるように、まず自分たちの家庭を養うことを目標として欲しいと思う」と結ばれた(以上、大意)。

 13日主日および聖使徒ペトル・パワェル祭(繰下)聖体礼儀に際し、ゴルディ松井裕治神学校新卒業生がセラフィム府主教座下按手により輔祭に叙聖されました。また、10月に司祭叙聖満10年を迎えるグリゴリイ伊藤慶郎司祭(名古屋)が、「金十字架およびナベドレンニク佩用、カミラフカおよびスクフィヤ戴帽祝福」を受けました。幾歳も!!

 新ニコライ会館建設に向け、来2026年春に現会館の取壊しを始め2027年秋に新会館竣工を目指す計画が発表され、資金計画と共に公会承認されました。昨2024年7月に永眠された東京復活大聖堂教会信徒から新ニコライ会館建設に使途限定して贈られた億単位の遺贈献金も建築費用に充当されます。

 教会堂を持たず信徒宅での家庭集会を行っている和歌山正教会では執事長宅敷地内別棟1階が集会所として提供され、管轄司祭が在住する京都正教会の分教会として運営を開始し、教会復興を目指すことが伝えられました。

◎公会発表教職者人事異動:・ダヴィド水口優明長司祭:仙台正教会から石巻正教会へ転任(兼務教会は後日発令)。
 ・ルカ田畑隆平司祭:石巻正教会から仙台正教会へ転任(兼務教会は後日発令)。
 ・ゴルディ松井裕治輔祭(50歳・新任):東京復活大聖堂教会付。(教団事務所勤務、教団事務長補佐)
 ・イウスチン菊地圭祐卒業生(29歳・新任):東京復活大聖堂教会付伝教者。(東京復活大聖堂教会事務所勤務)

◎公会発表管轄区域変更: 
 ・馬頭正教会:桑原長司祭→ガウリイル田中和幸司祭。
 ・水戸・圷(あくつ)正教会:桑原長司祭→イオアン小野貞治長司祭。
 ・手賀正教会:田中和幸司祭→ニコライ(小野)修道司祭。
 ・ソロモン川島大司祭(豊橋):京都教会補助(月1回)。
 ・ワシリイ杉村太郎司祭(神戸):大阪教会補助(月1回)。広島正教会兼務。
 ・グリゴリイ水野宏司祭(福岡):山口県西部在住信徒担当。

◎感謝状授与:教団財務部長として永く尽力下さったパワェル小島兄(東京復活大聖堂教会信徒)に、教団を代表してセラフィム府主教座下から感謝状と記念品が贈られました。パワェル兄は、教団会計監事として引き続き協力下さいます。


日本ハリストス正教会教団「2025年度『通常公会』」出席者(7/13,東京)


セラフィム府主教司祷による公会開会祈祷(7/12)


セラフィム府主教による公会開会の言葉(訓示)


司祭会議[7/12, 於:教団事務棟(コンドル博士設計による旧図書館1階)]


主日、聖使徒ペトル・パワェル祭(繰下)徹夜祷リティヤ(7/12,復活大聖堂)


主日、聖使徒ペトル・パワェル祭(繰下)徹夜祷多油祭(7/12,復活大聖堂)


伊藤司祭への金十字架佩用祝福(7/13,復活大聖堂)


聖体礼儀の大聖入


ゴルディ松井裕治輔祭への輔祭叙聖按手(7/13,復活大聖堂)


ゴルディ松井裕治新輔祭へのオラリ授与(7/13,復活大聖堂)


新輔祭初めの務め:聖体を聖扇(リピダ)で扇ぐゴルディ松井裕治新輔祭


金十字架佩用祝福を受けたグリゴリイ伊藤慶郎司祭(名古屋)、
府主教、ゴルディ松井裕治新輔祭


公会閉会祈祷(7/13,復活大聖堂)