東京大主教教区「2025年度『教区会議』」が、東京の大主教および全日本の府主教セラフィム座下臨席のもと、6月29日(日)に東京・ニコライ会館(東京都千代田区神田駿河台)で開催されました。
教区会議本会議に先立ち、5月27日(火)教区「理事会」を開催し、本会議開催に向けた企画協議等の調整を行ないました。東と西の両教区に比し教区内各地から東京への交通の便が良い東京教区では、5月末から6月初旬に教区「理事会」を開催して「教区会議」に向けた協議を行うことを常としています。
6月29日(日)教区会議当日午前の主日聖体礼儀は、セラフィム府主教座下司祷のもと教区内司祭8名・輔祭3名陪祷により執り行われました。東京復活大聖堂教会聖歌隊が右列詠隊、東京教区内各教会からの約30名で構成する「合同聖歌隊」が左列詠隊を担い、交唱(アンティフォン)形式で聖歌を献げる試みも2013年6月から2019年、2023年再開し今年で10回目を迎えました。セラフィム府主教座下の指導により、10回目の今回を節目として各地教会での単音(ユニゾン)聖歌の研修会開催に『エネルギーを集中させる』こととなりました。
教区会議本会議は、14時開会。セラフィム府主教座下の開催訓示では、「教会は、教会外に向けての活動=宣教が存在の根幹であり、世代交代や信仰の継承は永遠の課題と言える。亜使徒聖ニコライの時代の教会活動は生き生きとして、正教徒であることの喜びに満ち溢れていた。喜びのない所に発展は無い。ハリストスが『人を漁(ぎょ)する者となさん』とお弟子達を召し出されたように、教職者・信徒=我々が人をとる漁師としての務めを果たす努力を重ねて行こう」と呼び掛けられました(大意)。
2024年度教区業務報告、教団設置三委員会報告、決算・監査報告、2025年度教区業務計画(案)、予算案は全て原案通り賛成多数で承認されました。
本会議の結びに、教区・教会の活動に永年に渡り貢献されたインノケンティ保科詔一兄(高崎)、リュボフ田中博子姉(横浜)、シメオン齋藤行兄(横浜)にセラフィム府主教座下から感謝状と記念品の授与があり、田中姉と齋藤兄には引き続きの協力が求められました。
東京大主教教区「2025年度『教区会議』」出席者(6/29, 東京)
セラフィム府主教司祷、教区内8司祭陪祷による聖体礼儀のはじめ
至聖三者の恩寵を祈り福音経にディキリイで聖号を書すセラフィム府主教
地元・東京復活大聖堂教会聖歌隊は右列詠隊
大聖堂教会以外の教区内9教会からの合同聖歌隊は左列詠隊
主日説教も、セラフィム府主教自ら
教区会議で開催訓示を述べるセラフィム府主教
府主教訓示に聞き入る教区会議出席者
インノケンティ保科兄(高崎)への感謝状は、子息が代理受領
感謝状を渡し「これからも引き続きよろしくお願いしますよ」との言葉に、
笑顔で応えるリュボフ田中博子姉(横浜)
教区財務部長を永年務めたシメオン齋藤行兄は、教団の財務部長に就任